いささかマニアックなネタである。つきあって頂きたい。ご存じのとおり、わたしはわが国でいまだわずかしかいない（であろう）PSIONユーザーの一人である。このマシンを購入してからもう少しで一年になるが、いまや、わたしの研究生活に不可欠なマシンとなっている。昨年、赤外線通信について一悶着があったものの、ここしばらく大過なく良好な関係を続けている。
しかし、いまだユーザーが少ないということは、このネットワーク社会において、いろいろな不便を甘受しなければならないということでもある。
まずは情報源が限られており、乏しい点である。
わが国においてPSIONに関する書籍はこれまで4冊しか出ておらず、圧倒的に少ない。しかも、よほど大きな書店でなければ手にはいらない。また、雑誌ではほとんど出ることはなく、仮に扱われることがあったとしても、珍しいマシンとして紹介されるだけで、その活用法やソフトなどの使用法など具体的な情報といえば、全くオソマツな状況なのである。そうなると印刷媒体にはほとんど期待することができない。わたしは、PSIONに関する情報はもっぱらインターネットを通じて収集している。まず、毎日欠かさず見ているのは、PDA-JAPAN。[PDA other]を見ると、連日、わが国のPSION事情を伝える情報（メーカーの動向やソフトのバージョンアップ情報など）に見つけることができる。あと、PSIONメーリングリストに登録して、ユーザーたちのやりとりをROMしている。さらに、新しく体系的な記事をどうしても読みたいわたしは、Palmtop MagazineというPSION専門雑誌を定期購読している。2ヶ月に一度、航空便で届く、全ページカラーの雑誌で新しいハード・ソフトの情報だけでなく、一般向けにさまざまな活用法が特集されており、たいへん重宝な一冊である。