IR-GEAR for KEITAI導入顛末記(28/11/2000)


11月21日付のイケショップのHPにて、携帯電話専用赤外線モジュラー「IRGEAR for KEITAI」の予約受付のアナウンスメントが出ていた。このモジュラーとPSIONとの相性については、以前から否定的な意見がPSION関連のML上にて交わされていた。そのため、予約には少しだけ勇気を必要とした。

しかし、値段が10000円を超えることは絶対にないといわれていたこと(具体的には8000円から9000円前後との噂が出ていた)、うまく繋がらなかった場合には、適当に売り払えばよいと考えていたこと(Palmユーザーで必ずこれを求めている人がいるはずだという読みがあった)、そして、これには必ず予約が殺到するであろうと踏んでいたこと(その筋では結構注目されていた)から、とりあえず手に入れることを優先した(というよりも、待望の製品の発売を目の前にして、そのようなリスクを考える余地など全くなかったという方が正確かもしれない)。そんなこんなで、11月22日、予約の手続きをとった。

一節によると、12月初旬の発売ということも噂されていたので、連絡がくるまでのんびり構えていたのだが、驚いたことに2日後の24日金曜日に入荷の知らせがあった。いてもたってもいられなくなったが、この週末はいろいろな予定が入っていたため、商品を受け取りにいく時間が全くとれなかった。

やっとの思いで秋葉原に出掛けたのは月曜日。ML上では、日曜日の段階で既に売り切れの報を聞き、自らの判断の正しさを認識した。

既に購入者がかなりいたと見え、週末のMLの議論は、専らIR-GEARの動作報告であった。不安に思われていたPSIONとの接続がかなりの程度うまくいっていることに安心すると同時に、わたしが利用しているソニー製の携帯電話(SO502i)についての報告が出ていないことに若干の不安があった。

購入して、さっそくいじってみたが、いくらやっても携帯電話から電話がかからない。MLで報告されたように設定を行い、いろいろ考えられることはいろいろ試したが、うまくいかない。不安がよぎる。LEDランプが点灯しているので、IR GEARにはきちんと赤外線がいっているはずだ。しかし、携帯電話はウンともスンともいわない。なぜだ?

やっぱりソニーは癖があるのだろうか。VAIOもBIOSにかなり癖があるって友人もいってたし。もう、原因をPSIONに求めるのではなく、携帯電話の方に求めていた。なぜなら、わたしのPSIONはすでに公衆電話による赤外線接続に成功していたからだ。

諦めかけていた28日の火曜日、ある操作をしてやっと繋がった。しかし、その成功には驚愕すべき事実を報告しなければならない。説明書を丁寧に読み、あやまりがないことを確認しながら、改めて設定し直した。やはり、問題はない。仕事もしなければいけないので、こんなことばかりやってはいられない。片付けようと思い、ふとしたことに気付いた。差し込み口が少しきつくないか。逆に差し込んでみよう。やけにすんなりとはまる。もしかして。そう、正しく差し込まれていなかったのだ。今度は自分の間抜けさを認識することになった。

いくつかの弁解をさせてもらおう。IR GEARの正面と思しき方(ラベルが張ってあり、スウィッチと接続を示すLEDがある方)と携帯電話の正面を合わせるとわたしのやったようなミスを犯す。友人には、「説明書ちゃんと読めよ」といわれたが、通常の携帯電話の場合、裏表について間違いはなかったのである(説明書においては三菱の携帯電話が使われていた)。どうもソニーのものはジャックの形式が逆さになっているようだ。

トラブルに出会ったら、ソフトに関する問題よりもまず「ハードを疑え」というのが、今回学んだ教訓である。


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