コンピュータ講座
2003年3月開講のご案内:
★ 2002年度講座は終了致しました.
産業研究所コンピュータ講座(大学院生・進学希望者向け)
パソコンによる統計学・計量分析 基礎からの復習と実践的活用(ExcelとTSPの利用)
内容は大学院修士課程(主に商学研究科・経済学研究科)で行うコアコースにつながるよう構成されています.
期間
平成15年3月25日(火)~3月28日(金) 日程が卒業式と重なったため変更になりました. 各日2・3時限(10:40~14:30 )(昼休みは除く) 計8時限場所
三田 大学院校舎3階 パソコン室(323,27日のみ333)受講料
5,000円(教材,CD-ROM配布の費用として)募集人員
35名 (対象は本塾在学生・大学院生のみ) 募集対象は在学生のみです.申込場所・連絡先
慶應義塾大学産業研究所事務室(大学院校舎8階)電話 03-5427-1597 企画・監修:慶應義塾大学産業研究所 助教授 早見 均
講座内容
第1日:統計学の基本とデータの収集とその処理(323教室)
目的:学部で勉強した統計学の基本をもう一度復習し,Websiteの利用によるデータの収集と加工がおこなえるようにする.カリキュラム予定
午前:主に講義方式で,記述統計の処理,確率分布,正規分布とそこから誘導される分布について,仮説検定,推定量の性質をおさらいする.
午後:公表データをさがして,午前中に学習した統計学の基本ツールをExcelを使って処理するなどの実践的演習を行う.
講師:産業研究所 専任講師 宮川幸三
第2日:回帰分析とその応用(323教室)
目的:基本的な回帰分析の処理と各種の統計量の読み方をマスターする.Excelデータをその他のツールであるTSPなどで読み込んで処理しつつ,どのようなツールがもっとも効率的にデータを加工処理できるかを知る.カリキュラム予定
午前:主に講義方式で,回帰分析(重回帰分析),回帰分析に関する検定の詳細(回帰係数の検定,回帰残差についての検定:自己相関・不均一分散,制約付最小2乗法,GLS)
午後:回帰分析をExcel,TSPなどを使って行ってみる.演習形式で問題をこなす.前日できなかった部分についても必要とあらば説明する.
講師:産業研究所 特別研究員 山本悠介
第3日:最尤法による推定と検定(注意!333教室)
目的:実際に計量分析をしてみると回帰分析では推定できない例がいくつも遭遇する.どのような場合に,回帰分析ではだめなのか理解すると同時に,例題をつうじて最尤法による推定方法をマスターする.カリキュラム予定
午前:主に講義形式で,最尤法による推定方法を学ぶ.また最尤推定量の統計的性質についても簡単におさらいする.最尤法が応用範囲の広い推定方法であるが,実際には非線形の推定をともなうため他の推定方法(非線形最小2乗法などとも比較してみる.
午後:TSPを使って最尤法の例題をやってみる.
講師:産業研究所 専任助手 野村浩二
第4日:時系列分析の課題(323教室)
目的:経済では時系列データを扱うことが多い.そのため特有の問題点に気をつけなければならないことがある.ここでは導入としてUnit Rootの検定,CointegrationとError Correction Model(ECM)について分析例を通じて理解する.カリキュラム予定
午前:みせかけの回帰,部分調整モデル,誤差修正モデル(ECM)などの例をデータとExcelをつかって学習する.
午後:TSPを使って推定,検定を行う.時間があれば添付予定のCD-ROMの利用方法についても解説する.
講師:産業研究所 特別研究員 中野 諭