<プレーンなチョコレートの場合>(25/Oct/2000)
まず、口の中にチョコレートのかけらを入れ、数秒待つと、最も基本的な第一番目のフレーバーを味わうことができます。次に、そのチョコレートを5回から10回程度噛み、舌の上でのばすようにすると、その表面から次なるフレーバーが醸し出されます。そして、チョコレートを口の中の上の方に静か押し当て、ゆっくり溶かしていきます。そうすることで、そのチョコレートのフレーバーとなめらかさを舌のうえで長く感じつづけることが出来るでしょう。
<チョコレート(あるいはカカオ)本来の味わい>(25/Oct/2000)
チョコレートは、本来、苦味、酸味、甘味、渋みそしてわずかな塩気を基本的な味わいとして持っています。他方、カカオは、(コーヒー豆のような)刺すような強い苦味はありませんが、かすかな苦味があります。そして、わずかに感じることができる程度の酸味とかすかな甘味が、他を引き立て、より力強い味わいを出すのに役立っています。
Criollo(クリオロ)種、とりわけベネズエラ産のものが、世界で最も良質のカカオ豆だといわれています。しかし、生育が難しいことで知られ、世界のカカオ豆生産量のわずか5-8%を占めているに過ぎません。したがって、稀少かつ高価な品種として知られています。
しかし、その味わいはとてもマイルドで、香り豊かです。
<ショコラティエ:RICHART,品名:UltraMince>(25/Oct/2000)
Criollo "Carenero" VENEZUELA 70%
最初に甘い香り、まろやかでやさしい甘さ、ココアに似た味わい、その割に後味はすっきりして残らない。
<ショコラティエ:RICHART,品名:UltraMince>(28/Oct/2000)
Trinitario GRENADE 71%
見かけは濃い目の色が特徴。特に芳醇な香りを持つわけでもなく、マイルドなオーソドックスな味。癖がなく誰にでも好まれる味。
<ショコラティエ:RICHART,品名:UltraMince>(28/Oct/2000)
Trinitario-Forastero MADAGASCAR 75%
口に含んだ時から、その後の強烈な風味を予想させる特徴的な雰囲気。そして、若干の甘さと酸味の後に続く、焦げたような香ばしい味わいがとても印象的。後味は、苦味と酸味が程よく残る。
<ショコラティエ:RICHART,品名:UltraMince>(26/Oct/2000)
Criollo Forastero PEROU 85%
最初、それほど強い香りはしない。すこし強めの苦味の中にかすかな甘味があらわれ、すぐに消える。そして、ビターなカカオの風味がやや後に引く。
<ショコラティエ:MORINAGA,品名:Cacao70>(04/Nov/2000)
不明
商標名からすると、カカオ分が70%であることをイメージさせるが、それに対する表示が適切になされていない。もちろん、カカオの産地も不明。しかし、植物油脂を使わずカカオバターを使っているのは、それなりに高品質チョコレートを意図したものと思われる。 口に含むとほんのりビターな香り。香りよりも濃厚な味、若干の酸味を感じる。後味の甘味は強いほう。
<ショコラティエ:NEUHAUS,品名:Extra dark>(22/Nov/2000)
不明 70%
甘さを抑えた上品なビターな中に、わずかに独特のローストした香ばしい豆の香りがする。