DLM(労働市場への規制緩和と市場機能への影響)研究会

目的

 グローバル化経済の下で、日本の労働市場はどのような機能を発揮するのかが望ましいのか。労働者の生活の質の向上や、労働生産性の向上を十分に発揮するために、現在の労働市場の規制はその目的を達成したのだろうか。阻害要因とはなっていないか。本研究では日本の労働市場全般に亘って、規制の実態を調べ、その影響を定性的・定量的に把握しようとするものである。

特徴

 日本では、政策や規制の効果分析がめったにない。本研究では、労働市場全般の機能点検をおこなうが、このような試みはマクロの一括した議論や印象論以外には、これまで海外でもあまり例を見ない。本研究のチームは、労働法、独禁法、マクロ経済学、労働経済学、労使関係論、人事管理論、組織行動論の領域の研究者からなっている学際的編成である。その上、各研究者はこれまで国際的にも広く活動しており、国際比較の視野をもっている。

位置付け

 日米経済構造協議において日本の産業規則の実態が明らかにされたが、労働市場については終身雇用などわずかに触れられた程度であった。労働市場はどこの国でも特殊性をもち、触れがたい部分だが、製品やサービスの市場が開放されると海外の影響を直接受けることになる。現在ECが一つの実験段階にあり、調査研究が進んでいる。その他、個別分野においては海外先進国にも幾多の研究があるが、日本では一般に未発達である。アジア諸国では全般に規制が強いが、中国や韓国は緩和に向かったおり、日本のこのような調査研究は、東アジアその他の国の研究にも参考になると思われる。

研究代表者

 八代 充史  慶應義塾大学商学部助教授

研究者構成

 労働経済学、人的資源管理論、組織行動論、労働法学、経済法学の研究者から成るインターデシプリナリ・グループ

過去のDLMセミナーでの報告


平成7年度

第1回 5月8日(月) 第2回 6月20日(火) 第3回 7月17日(月) 第4回 9月25日(月) 第5回 11月8日(水) 第6回 12月13日(水) 第7回 1月24日(水) 第8回 3月1日(金)

平成8年度

第1回 4月26日(金) 第2回 5月28日(月) 第3回 7月9日(火) 第4回 9月27日(金) 第5回 11月7日(木) 第6回 1月9日(木) 第7回 2月6日(木) 第8回 3月13日(木)

平成9年度

第1回 4月17日(木) 第2回 5月28日(水) 第3回 7月1日(火) 第4回 10月2日(木) 第5回 11月13日(木) 第6回 12月5日(金) 第7回 1月8日(木) 第8回 3月4日(水)
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