行動科学部門

経済部門

　

Ⅰ．｢市場理論｣に関する研究プロジェクト

Kuroda,M. and Nomura,K.(1998)，“Measurement of Total Factor

Productivity in Japan : How to Evaluate Impacts of New Technologies

on TFP Growth”,Tsu-Tan Fu,Cliff J.Huang and C.A.Knox Lovell eds,

Economic Efficiency and Productivity Growth in the Asian-Pacific

Region, Edward Elgar Publishing, Inc.

黒田昌裕・野村浩二(1998)，｢日本経済の多部門一般均衡モデルの構築と

環境保全政策シュミレーション：(1)環境保全政策と多部門一般均衡

モデルの構築」，慶應義塾大学産業研究所，ＫＥＯ Discussion Paper，

No.15, 学振未来ＷＧ5-1

黒田昌裕・野村浩二(1998)，｢日本経済の多部門一般均衡モデルの構築と

環境保全政策シュミレーション：(2)環境保全政策と炭素税賦課シュ

ミレーション」，慶應義塾大学産業研究所，KEO Discussion Paper，

No.16,学振未来ＷＧ

黒田昌裕・野村浩二(1998)，｢環境政策の一般均衡分析」，『三田商学研究』

第41巻第4号

Shimpo,K.(1998)，“Limit the Japanese CO₂ Emissions: Intertemporal

General Equilibrium Model Analysis”，presented at the first meeting

of US-Japan Joint Initiative on Climate Change Issues,October

19-20，Washington D.C.

樋口美雄・新保一成(1998)，「景気変動したにおける我が国の雇用創出と

雇用喪失」,『三田商学研究』第41巻第4号

中島隆信・新保一成(1998)，「企業Ｒ-Ｄによる労働需要への影響について」，『三田商学研究』第41巻第4号

樋口美雄・新保一成(1998)，「景気変動過程における我が国の雇用創出と

雇用喪失の特徴」,青木昌彦・奥野正寛・岡崎哲二編『市場の役割・

国家の役割』第6章

Ⅱ．｢労働市場理論｣に関する研究プロジェクト

島田晴雄(1998)，『法人課税改革』東洋経済新報社

島田晴雄(1998.4)，｢「異議なし」に異議あり｣『Ｖｏｉｃｅ』4月号，

ＰＨＰ研究所，pp.84～89

島田晴雄(1998.6)，｢金融ビックバンと企業｣『週刊東洋経済』特大号６/27

「世界と日本はどこに向かうのかこれから5500日」東洋経済新報社

島田晴雄(1999.3)，“The Prospects and Challenges of the Japanese

Japanese Economy，Politics，and Society after the Financial

Crisis in International Perspective”

島田晴雄(1998.10)，“Problems and Challenges of Japanese Economy

with Special Reference to Asian Economic Crisis”

島田晴雄(1998.10)，「日本財政学会」において報告，10月17日

島田晴雄(1999.3)，National Defense University主催“1999 Pacific

Symposium”においてスピーチ，3月1日～2日

島田晴雄(1999.3)，｢日本NPO学会｣においてパネルディスカッション，

3月20日～22日

樋口美雄(1998.11)，「日本の雇用創出と雇用安定」『日本経済２１世紀への

課題』東洋経済新報社

樋口美雄(1998.9)，『人事と組織の経済学』（共訳）日本経済新聞社

樋口美雄(1998.10)，「恒常所得・変動所得と女性の就業移動」『現代女性の

暮らしと働き方～消費生活に関するパネル調査～』（財）家計経済研

　　　究所編

樋口美雄(1998.8)，「失業スパイラル時代の深刻」『エコノミスト臨時増刊

号』毎日新聞社

樋口美雄(1998.10)，「景気変動化におけるわが国の雇用創出と雇用安定」

（共著）『三田商学研究』慶應義塾大学商学会

樋口美雄(1998.11)，「若者の失業率が急上昇する理由」『エコノミスト臨時

増刊号』毎日新聞社

樋口美雄(1999.3)，「中小製造業のグローバル化と労働市場への影響」

（共著）『グローバル経済時代の産業と雇用』（編者）東洋経済新報社

樋口美雄(1999.4)，「景気変動過程におけるわが国の雇用創出と雇用喪失の

特徴」（共著）『市場の役割国家の役割』（共編）東洋経済新報社

樋口美雄(1999.2)，「労働市場の流動化はなぜ進まないのか」『ジュリス

ト』有斐閣

清家篤(1998.4)，｢統計で見る労働市場｣『オペレーションズ・リサーチ』

第43巻第4号

清家篤(1998.4)，「さらば会社人生―サラリーマンは一芸を磨け」『This

is 読売』第9巻第1号

Seike,A.(1998.5)，“Long-term Care and the Labor Market”，The Keio

Journal of Medicine，Vol.47 Suppl.2.

清家篤(1998.8)，「産業高度化・選択多様化の時代の失業率と所得格差」

『2025年の世界と日本』東洋経済新報社

清家篤(1998.10)，｢日本的雇用の後に来るもの｣『学術の動向』

第3巻第10号

清家篤(1998.10)，｢高齢者の就業機会としての自営業｣『労働時報』

第51巻第10号

Seike,A. and Yamada,A.(1998.10)“The Impact of Mandatory Retirement and

the Public Pension System on Human Capital Loss ”,The Keizai

Bunseki.

清家篤(1998.10)，「引退決定過程に及ぼす社会保障・雇用制度の影響に

かんするハザード分析」『三田商学研究』慶應義塾大学商学会，

第41巻第4号，pp.115-44.

清家篤(1998.11)「“サラリーマン社会の申し子”の転機」『週刊エコノ

　　　ミスト臨時増刊』第76巻第47号

Seike,A.(1998.12)，“The Public Insurance System for Long-term Care and

the Development of Workforce to Supply its Services ”, Japan Labor

Bulletin,Vol.37,№12.

清家篤(1999)「4章就職と大学教育」『市場重視の教育改革』八代尚宏

編、日本経済新聞社、pp.97-113.

Nakajima,T.，Nakamura,M.and Yoshioka,K.(1998.9), “An Index Number

Method for Estimating Scale Economies and Technical Progress

Using Time-Series of Cross-section Data: Sources of Total

Factor Productivity Growth for Japanese Manufacturing,

1964-1988,” The Japanese Economic Review, Vol.49, No.3，

pp.310-334.

Nakajima,T.，Maeta,Y. and Kiyota,K.(1998.11)“Is White- collar

Productivity Low in Japan?－ Evidence from the Electrical

Machinery Industry－”，Discussion Paper #98-DOF-30,

Research Institute of International Trade and Industry.

Nakajima,T.，Nakamura,M.and Yoshioka,K.(1999.2), “Japan's Economic

Growth: Past and Present”， Paper for the UBC Interdisciplinary

Research Conference “Japanese Business and Economic System:

History and Prospects for the 21st Century”，

at the University of British Columbia, February 12-13.

中島隆信(1999.3)，「日本の銀行業における全要素生産性と仲介・決済サー

ビス」(大森徹氏との共同論文)『日本銀行金融研究所コンファレンス

ペーパー』

小尾惠一郎・宮内環(1998.4)，『労働市場の順位均衡』慶應義塾大学産

　　　業研究所選書、東洋経済新報社

Miyauchi,T.(1999.2),“Two-agent discrete choice model with random

coeffcient utility functions for structural analysis on

household labor supply，”first version．（unpublished working

paper）

Ⅲ．｢投入－産出分析｣に関する研究プロジェクト

国際産業連関プロジェクト

清水雅彦・スズキＳ．ヒロミ(1998)「多国広域経済圏における『経済と環

境』の相互依存関係－多国連結国際産業連関表に基づく分析視点－」

№7，未来開拓プロジェクト，KEO Discussion Paper．

地域産業連関表プロジェクト（東京都）

Arai,M., Ishida,K.，Sakuramoto,H. and Shimizu,M.(1993), “Economic

Structure of Megalopolis;Tokyo - The application of interregional

input-output analysis to Tokyo’s economy in Japan -”,

The Tenth International Conference on Input-Output Thechniques，

Sevilla, Spain，March 29 - April 2.

石田孝造・清水雅彦・新井益洋・桜本光(1997)「巨大都市の経済構造分

析（Ⅳ）― 1985年と1990年の東京都地域間産業連関表から見た東京

都経済の特徴 ―」『イノベーション＆Ｉ-Ｏテクニーク』Vol.7,№1．

中国産業連関プロジェクト

孟若燕(1997)，「Semi-Input-Output－Tableによる中国の国際間価格差の

測定」『三田商学研究』第40巻，4号．

孟若燕・和気洋子(1998), 「鉄鋼業における日中技術移転の環境負荷分

析」No.23，未来開拓プロジェクト，KEO Discussion Paper．

Ⅳ．｢国際貿易・直接投資｣に関する研究プロジェクト

為替変動と内外価格差

　ガソリン輸入自由化の価格へのインパクトをケースとして取り上げ、産業

組織・競争形態と価格の関係を理論的・実証的に研究した。成果は以下の論

文にまとめた。

Kimura,F. and Nagaoka,S.(1998), “Competitive Impact of International

Trade: A Case of Import Liberalization of Oil Product Market

in Japan.” December. Prepared for the NBER-CEPR-TCER

Conference on “Competition Policy, Deregulation and Re-regulation”

held in Tokyo in December 18-19, 1998. Revised in February.

Under review for Journal of Japanese and International Economies.

　また、世界銀行の協力を得て進めている商品別価格データ（International

comparison of prices data）を用いたアジア諸国の非関税障壁関税等価率計

測のプロジェクトは、現在原稿とりまとめの最終段階にかかっている。

企業活動の国際化と地域主義

　前年度に引き続き、文部省科学研究費の助成を得て、１９９８年８月、シ

ンガポール、マレーシアを訪問し、現地の研究者・実務家と議論を行う一方、

日系進出企業を訪れて、企業活動の国際化と地域主義に関する調査を行った。

　それに加え、直接投資企業に関連しては多くの論文を執筆した。そのうち

の一部を以下に紹介する。

Kimura,F. and Tsutsumi,M.(1998), "The CGE Modeling Strategies with

the Nationalities of Firms." Mimeo., May. Prepared for the GTAP

Conference held at Purdue University in June 8-10, 1998.

木村福成・堤雅彦（1998.7）,「企業国籍アプローチに基づくCGEモデル

の構築：予備的考察」『三田学会雑誌』、91巻2号、31～51ページ。

Baldwin, Robert E. and Kimura,F. (1998)，"Measuring U.S. International

Goods and Services Transactions." In R. E. Baldwin, R. E. Lipsey,

and J. D. Richardson, eds., Geography and Ownership as Bases for

Economic Accounting, Chicago: The University of Chicago Press:

9-36.

Kimura,F. and Baldwin,Robert E.(1998), "Application of a

Nationality-Adjusted Net Sales and Value Added Framework: The

Case of Japan." In R. E. Baldwin, R. E. Lipsey, and

J. D. Richardson, eds., Geography and Ownership as Bases for

Economic Accounting, Chicago: The University of Chicago Press:

49-80.

Kimura,F.(1998) ，“Location and Internalization Decisions: Sector

Switching in Japanese Outward Foreign Direct Investment.” May.

Revised in September 1998. In T. Ito and A. O. Krueger, eds.,

The Role of Foreign Direct Investment in Economic Development,

(NBER-EASE volume 9) Chicago: The University of Chicago Press

(forthcoming).

Kimura,F.(1998) and Yamawaki,H．(1998)， "Manufacturing and

Non-Manufacturing Activities by Japanese MNEs in Asia, Europe,

and North America." September. Prepared for Japan- Europe

Symposium 1998 : The Future of Asia-European Relationships held

in Kisarazu, Chiba in October 3-5, 1998.

Kimura,F and Fujii,T. (1998), “The Determinants of Import Behavior

of Japanese Affiliates of Foreign Firms.” Mimeo., May.

Revised in December 1998.

木村福成(1999)，「アメリカ製造業の国際競争力」，萩原進・公文溥編『ア

メリカ経済の再工業化：生産システムの転換と情報革命』,法政大学

出版局，16～50ページ。

サービス貿易と直接投資

　引き続き、佐々波楊子・浦田秀次郎著『サービス貿易』、東洋経済新報社

の大幅改訂のための研究・作業を行った。

Ⅴ．｢環境｣に関する研究プロジェクト

このプロジェクトは、未来開拓学術研究プロジェクトの成果としてまとめ

られている。加えて、

吉岡完治・早見均(1998)，「経済活動と地球環境の持続性」『概説地球環境問題』阿部寛治編，東京大学出版会

Ⅵ．｢不確実性下の経済行動｣に関する研究プロジェクト

このプロジェクトは、財・金融・証券・労働など不確実性が支配する市場

一般を分析対象として、各市場参加者の取引行動の結果としてどのように均

衡価格が成立するかについて、実証的に明らかにすることを目的として、

平成 6年度から開始された。

10年度のプロジェクトの活動は、先物とオプション市場における取引と価

格形成のメカニズムの分析を中心に行われた。

岩田暁一(1998.10)，｢納税のタイミング・オプションと株価指数先物価格｣

『三田商学研究』第41巻第4号，pp.1-16.

岩田暁一(1998.12)，｢納税と先物価格｣全国商品取引所連合会『商品取引

　　　所論体系』第Ⅱ部第3章，pp.180-200.

岩田暁一(1999.3)，｢オプション・データによる予想価格の固体間分布の

推定｣，全国商品取引所連合会「第4回取引所問題研究会」にて報告，

3月12日

砂田洋志(1998)，｢日本の先物市場における日中効果｣『KEO Discussion

Paper』№50.

砂田洋志(1998)｢日本の先物市場における日中効果｣ 1998年度日本経済学

会秋季大会，会場：立命館大学びわこ・くさつキャンパス

熊谷善彰(1998)｢取引費用と投資目標時点を考慮した投機的市場のシュミ

レーション｣日本統計学会第66回大会，会場：中央大学

新井啓(1998)｢先物市場における証拠金規制が価格変動に及ぼす経済効

果の計量分析｣1998年度日本経済学会秋季大会，会場：立命館大学

びわこ・くさつキャンパス

新井啓(1998.12)｢商品先物市場における証拠金規制が価格変動に及ぼす

経済効果の計量分析｣全国商品取引所連合会『商品取引所論体系』

第Ⅱ部第5章，pp.221-274.